多摩新都市的公園前生活記録

竹 内 幸 哉 (たけうち ゆきや)
時代の転換期にあって、若者がしなやかにたくましく人生を切り開いていくために、学びの場をどうデザインするか、教員にできることは何なのかを考えています。
河合塾教育研究開発本部講師 大正大学総合学修支援機構講師 中央大学法学部講師 佐鳴予備校講師 Enjoy Learning Forum 世話人。
初年次教育。日本語読解・日本語表現。哲学。アクティブラーニング。
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自分の価値観は「メンター」と「ロールモデル」から
JUGEMテーマ:今日のおしゃべり

成徳大図書館

大学の演習で
「価値観」について考えた。

ところがどうも「価値観」
ということばに学生はピンとこないらしい。

そういえば、
「価値観」をずっと「価値感」と
小論文の添削で直し続けていた
大学院生のアルバイトがいたっけなと
思い出した。
いまどきの感覚だと
やはり「価値感」なんだろうと妙に納得した。
 
 「自分の価値観なんて考えたこともない」という学生の感想。
でも、考えてみると、
あらためて自分の価値観を問い尋ねることなど
普通はない。

それに、
たとえ価値観らしきものがあったとしても、
価値観=しっかり自分をもつこと
なんて考えてしまうと、
他人から与えられた影響を排除して
価値観=自分だけのこだわり
みたいな話になって
結局何も浮かんでこなかったりする。

そこで、そのとき思い出した言葉が
「メンター」と「ロールモデル」だった。

新しそうな響きのする
カタカナ言葉を使うのではなく、
日本人なんだから
日本語で表現しろ、
とおっしゃるかもしれない。

なるほど、
最近は何でも横文字カタカナ語ばかりが
巷を賑わしている。
内実を伴ってこない空疎な言葉の垂れ流しには
辟易する人も多いかもしれない。
しかし、
僕は一概にカタカナ言葉の氾濫を悪いこととは思わない。
たしか翻訳家の柳父章が、
こうしたカタカナ語のピカピカした響きが
人々の注目を浴びる効果を
「カセット効果」と呼んでいた(と思う)。
柳父章がそれをどう評価していたかは
覚えていないのだが。

僕は「形」と「中身」、
「表現」と「内容」という二項対立をもち込んで、
「形」や「表現」を軽視し、
「中身」や「内容」を重視する、
という近代的な発想に与しない。

目新しい表現には
従来の言葉では捉えられなかった
何かにスポットが当てられたり、
従来の言葉では届かなかった射程にまで
言葉を届ける力があると思う。

そこで
「メンター」の意味。
「メンター」mentorを英和辞典で引けば、
「賢明で信頼のおける助言者」
「大学の指導教官」
とある。
大学の指導教官というイメージを引き伸ばしてみると
ある分野の専門家であり、
その専門分野で自分は教えを乞う立場にいる師匠のような人( =賢明)。
人間的にも魅力的でかつ尊敬できる人で、
自分が将来そういう人になりたいと思えるような憧れの人(=信頼)。
僕の場合、講師の先輩や、
大学・大学院の恩師がそれに当たる。

一方の
「ロールモデル」(role model)は、
「模範となるもの」
「鑑」(かがみ)
「理想の姿」
とある。
こちらは直接指導される人でなくてもいいわけだ。
雲の上の存在のような人でもいい。
安藤忠雄のような建築家になりたいと
彼をロールモデルにするというのはあり、
ということだろう。
僕の場合、たとえば
内田樹のような哲学者が
「ロールモデル」である。

で、そういう人の価値観を学ぶといいですよ。
と学生に言ったわけだ。

自分独自のこだわりを
無から作り出すなんてことは
大変なことなのだから
(それはもはや思想家である)
優れた先人の価値観の模倣から入っていけばいいわけです。

よく言う言葉ですが
「学ぶことは真似ぶこと」
つまり、
真似するところから
学びは始まるということです。

よき「メンター」
よき「ロールモデル」との出会いがあることを
祈っております。


| キャリア・デザイン | 19:43 | - | - | 竹内幸哉 (たけうち ゆきや) |
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